百人一首とおかき
あけましておめでとうございます。本年も理系CAFEと別館をよろしくお願いいたします。
さて、今日はお正月らしく百人一首のお話をしてみようと思います。
年末にKazuさんが会社の同僚さんからおかきをいただいてきました。
こちらです↓
何気なく袋を見てみると、見覚えのあるロゴ。
『長岡京 小倉山荘』と書いてあります。
なんとこれは、私が百人一首のお勉強でさんざんお世話になったおかき会社さんのものではありませんか。
私事ですが、昨年から百人一首にはまっています。
我が家にはKazuさんが独身時代から持っていた田辺聖子さんの「小倉百人一首」(大型本)がありますが、自ら進んで読むことはありませんでした。
それが昨年のお正月のテレビ番組で藤原定家の話をしていたのをたまたま見てから、すっかりのめりこんでしまいました。
その時勉強の参考にしていたのが、このおかき会社「小倉山荘」さんのホームページにある「ちょっと差がつく『百人一首講座』」です。
百人一首の百首すべてを一首ずつ、文法や背景なども含めて分かりやすく解説してくれています。
とてもありがたいページになっています。
さて、いただいたおかきを開封してみると8種類の小さなおかきが入っていました。
一つ一つ、味がしっかりしていてとても美味しいのにまずびっくり!
この種のおかきにありがちな、とりあえず数種類集めて入れましたというものとは明らかに違うということは、一口食べてすぐ感じられました。
丁寧に作られているのが伝わってきます。
『をぐら山春秋』という名前のこのおかき、会社のホームページには次のように紹介されています。
**この地で編纂された『小倉百人一首』の春夏秋冬を愛でる心と、相手を大切に思う心に寄せて、おつくりしました。どうぞ、八趣のあられ一つひとつに込められた、和歌への想いと季節の風情をご堪能ください **
なんとこの小さなおかき一つ一つに対応する和歌が添えられているのです。
例えばこんな風に…
- 【散る花】春 えびあられ
風味豊かなえびを使用した桜色のえびあられ。 - ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花のちるらむ
[第三十三番 紀友則]
→ちょっと差がつく『百人一首講座』
- 【もみぢ葉】雑秋 あおさのりせんべい
香り豊かなあおさのりを練り込んだ甘醤油味。 - 小倉山 峰のもみぢば 心あらば
いまひとたびの みゆき待たなむ
[第二十六番 貞信公]
→ちょっと差がつく『百人一首講座』
- 【墨染の袖】雑 海苔巻あられ
墨染の袖に見立てた海苔を巻いた磯の香ただよう一品。 - おほけなく うき世の民に おほふかな
わが立つ杣に 墨染の袖
[第九十五番 前大僧正慈円]
→ちょっと差がつく『百人一首講座』
美味しさに感動しつつ食べ終わると、おかきが乗っていた透明なトレーの上に百人一首の歌が書いてあり、更にびっくり。
今回のトレーに書いてあったのは、百人一首の百番目の歌:
「百敷(ももしき)や 古き軒端(のきば)の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」(宮中の古びた軒から下がっている忍ぶ草を見ていても、しのんでもしのびつくせないほど思い慕われてくるのは、古きよき時代のことだよ)でした。
子どものころ「ももしき」ってなんだかおかしいよね、と思いませんでしたか? 😓
おかきを食べながら、千年も昔の歌を一緒に味わえるなんて、なかなかできることではないですね。
日本人に生まれてよかった ✨
会社のホームページを見ても、百人一首に対する愛があふれています。
更に、美味しくて安全な一枚のために、お米はすべて自社農園で作られているそうですよ。
ほかにもたくさん種類があるようなので、また改めて購入してみようと思っています。
今回は百人一首というよりはおかきの話になってしまいました。 すみません。
百人一首については改めて書きたいと思います。