ケーキのお話

もうすぐクリスマスですね!
クリスマスの主役といえばやっぱりケーキ✨

子どものころは嬉しさについ食べ過ぎて気持ち悪くなってしまうこともありましたが、日常的にケーキが食べられる今になっても、やっぱりクリスマスのケーキは特別な感じがします。

大人になってケーキ作りが趣味になり、クリスマスにはいつもケーキを作ってきました。

例えばこんなケーキを…

この季節はケーキを飾るデコレーションアイテムが大量に出てきて、テンションが上がります!
最近は可愛いグッズがいっぱいあって、見ているだけでも楽しいですよ (❁´◡`❁)

さて、多くのケーキはスポンジ生地を土台にクリーム等を塗って作られています。このスポンジ生地は焼成するとふっくらと膨らみますが、その理由をご存じでしょうか。

ここではその理由をちょっとご紹介したいと思います。

スポンジ生地作りのプロセス

スポンジ生地の主な原材料は卵・砂糖・小麦粉です。

卵と砂糖を泡立てる

卵、特に卵白は泡立てると気泡を抱き込む性質を持っています。泡立て続けると、気泡が無数にできます。砂糖は卵の気泡を安定化させる働きがあります。

小麦粉を加える

小麦粉はスポンジ生地のボディを作る役割があります。

小麦粉を混ぜることで、卵の気泡の間に小麦粉の粒子が分散します。混ぜ終わる頃には小麦粉がペースト状になり、気泡のまわりを覆います。小麦粉の中のタンパク質が水分を吸収してグルテンができ、立体的な網目状に広がり、加熱によって固まって生地のつながりとなったり、適度な弾力をつくり出したり、生地をつなげ、膨らんだ生地を支える骨組みとなります。

焼成する

熱したオーブンの中に生地を入れると、まわりの熱風により生地表面に薄い膜ができます。この膜が内部で発生した水蒸気を閉じ込めることにより、生地が膨みます。

具体的には...

卵の中の気泡が熱膨張によって体積が大きくなり、気泡がふくらんでいきます。加熱がすすむと気泡の膜が膨らみを保ちながら固まっていきます。

小麦粉の中のでんぷんが水分を吸収して膨らみ、粘りがでてきます。このでんぷんの粘りは卵の気泡の膨らみに合わせてのびていきます。

小麦粉に含まれる水分は加熱によって水蒸気に変わって体積が大きくなり、卵の気泡と同じように生地全体を膨らませます。

加熱がすすむと、でんぷんの糊化が進み、小麦粉のペーストがやわらかく固まります。


小麦粉のグルテンとでん粉が網目状の構造を作り、膨らんだ生地を支ええる骨組みができます。

余計な水分が生地の外へと蒸発していきます。

生地が十分に膨らんで、表面に焼き色がついたら焼き上がりです。

(参照元:「Patissieres お菓子のレシピ」様)


こうして見てみると、なかなか複雑な過程を経ておいしいスポンジになっているのですね。

何事もですが最初に考え付いた人はすごいな~と思います。
先人の知恵に感謝しつつ、今年もおいしくケーキをいただきたいと思います。

他のクリスマスケーキなど過去に作ってきたケーキの一覧を こちら に掲載しています。よろしければご覧ください。

それでは楽しいクリスマスになりますように🎄🎅